裸眼で3Dを立体視することが可能なSonyの空間再現ディスプレイ「ELF-SR1」が手元に来たので触る。
https://www.sony.jp/spatial-reality-display/
ELF-SR1とは
こんな感じで立体に見ることが出来る
※動画じゃ伝わらないシリーズ
LookingGlass+holoSDKを足した感じ。
るきぐらよりも奥行がはっきり見えるし、左右だけじゃなく上下からも見ることが出来る。
価格は2021年現在税込み55万円
お高い・・・自腹では手が出せませんね。
開封
正面にはカメラ
モニターは15.6インチ
(重さは約5キロある)
裏面
右上に電源ボタン、メニューボタン、音量のプラス・マイナスボタンがある
モニターの裏側、三角の内側に電源ケーブルやUSBとHDMIを接続する箇所がある
この三角部分はスピーカーも兼ねている
サイズ・重さはノートPCくらい。
ねじ止めされているけどネジ外したらタブレットとL型板に分離できそう
ケーブルを接続して電源をいれたらモニターとして普通に表示された。
メニューボタンは明るさやコントラストの設定用
音量は結構大きくできる
アプリなどを再生するためには
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/develop/Setup/DownloadInfo.html
からSDK類をDLしてインストールする
Firmware Updater
本体のファームウェアをアップデートするために必要
解凍したファイル内にある実行ファイルを実行してOK押すだけ
「the device firmware is up to date」と出た場合は最新状態
SR Display Runtime
本体から取得したデータをもとに、ユーザの目の位置を推定するための情報をゲームエンジンに提供するために必要
普通にインストールする
これをインストールすると
SR DisplaySettingというアプリが入るので起動すると、カメラから取得した情報が見れるようになる
SR Display Plugin for Unity
Unityに対応したプラグインをインストールする。
これは普通にUnityパッケージだった。
なのでDLするリンクが2つあるが
Unityで作成するアプリが通常のものなのか、URP対応かで必要に応じてDLする。
※UE4で開発する場合はSR Display Plugin for Unreal Engine 4をインストールする必要がある。
ここまでやっと気づいたけど、もしかしてELF-SR1って開発者向けにしか準備されてなくて
一般層がELF-SR1を観賞用に購入するとか、まだそんな時期じゃない?
てっきり専用アプリをまとめてDLできるプラットフォームかソフトとか付属してるものだと思ってた。
Unityでアプリを作ってみる
基本は以下のサイトのドキュメントみればわかる
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/
Unityクイックスタート
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/develop/Unity/Quickstart.html
あー・・・日本語で作られたドキュメントってなんでこう分かりやすいんだろう・・・
英語圏の人たちはこれが当たり前なんだよなぁ、最近は自動翻訳もあるけどまだおかしな翻訳されることあるからこの差はデカいよなぁ
と、毎回思う。
対応Unityバージョン
2021年現在は 2019.4、 2020.3、 2021.1
PC環境
かなり高スペックPCが必要
自分の環境はノートPCで
Windows 10 64bit
CPU i7-8750H
メモリ32GB
GeForce RTX2070
ちなみに1PCにつき動作できるのは1台のELF-SR1だけ。
Unity開いてパッケージインポートしてサンプルファイル開いて実行
Unity標準のGameViewウィンドウではダブって見える。
UnityのメニューにSpatialRealityDisplayという項目が出来ているので、そこからSRDisplay GameView (Full Screen)を選択すると専用のGameViewが表示されこの画面だと実行するとエディタ上で立体視ができる。
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/develop/Unity/PlayMode.html
ビルドして実行したものは普通に立体に見える。
でも普通に覗き込むように左右に頭を振ったら映像がダブって見える。こんなもんだっけ?
他で見たときはもっとなめらかだった気がする。上下の移動はダブらずに綺麗に見える。
ちなみに2重像のゴーストのような症状をクロストーク現象と言うらしい。
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/develop/Design/Visual-Design.html
FPS問題以外で発生した場合、改善するには
SRDManager.csのIsCrosstalkCorrectionActiveを有効にして
CrosstalkCorrectionTypeを設定してあげればいい。
この設定は先にインストールしたSR DisplaySettingで
アプリで指定したモノにするか上書きするかOFFにするかが選択できる
で、All gradation correction (High Precise)を選択してみたけどFPSが100くらいになって改善しなかった。
むしろFPS144って状態がダメなのでは?PCスペックか?CPUが1世代足りないのが影響してるか?
自分の環境ではFPSがMAX144だったので他の人に聞いてみたところ
FPS430出る人がいるとのこと。
顔認識がCPUを使うので自分のノートPCだとCPU性能が足りてないっぽい。
CPU : i7-11700K FPS430
CPU : i7-9700k FPS : 220 (このレベルでもダブって見える時があるとのこと)
FPS300くらい安定して出せないと左右に移動した際にダブって見えるっぽい・・・うぐぐ
逆に
i7 8700K
GeForce GTX1060 6GB
でもFPS130で動作した。
グラボよりもCPUが重要なデバイスでした。
数年でPCの性能が追い付かないのはXR業界の定め・・・
ちなみにELF-SR1ディスプレイをもってなくて接続してなくてもエディタ上で表示することは可能
Edit > ProjectSettings.. > Spatial Reality DisplayのRun Without SR Displayをチェックするだけ
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/develop/Unity/WithoutDevice.html
最後に
新しいPCください。
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